Lovestagramって知っていますか?Techcrunchでも取り上げられたので、名前くらいは知っている方も多いかもしれません。Lovestagramは、Instagramの中からあなたとあなたの好きな人に関連する写真を自動的に厳選して、バレンタインデーのeギフトカードとしてあなたの好きな人に送りましょう!といったアプリケーションです。それだけならどこにでもある(もちろん発想はsweet極まりないですが)アプリなのですが、このLovestagramの特徴はなんといっても「Instagramのco-founder Mikeの彼女(プログラミング初心者)が作った」という所にあると思います。
昨日は、最近よく行っているWomen Who Codeのイベントで、そのLovestagramを作ったKaitlynがLovestagramについて話をしてくれました。場所が新しいDropboxのオフィスということも重なり、今回はかなり楽しみにしていました。
Dropboxのオフィスは前はDowntownのど真ん中にありましたが、先週あたり?Caltrainの近くに引っ越しました。前のオフィスでは明らかに人が満員状態でしたが、オフィスも多分二倍以上広くなり、かなり素敵な感じになっていました。トイレもまだペンキの塗りたての匂いがして、洗面台も自動水栓だったので、もしかして!と期待して入ってみましたがやっぱり便座は普通のアメリカン便座で暖かくはなかったです。日本の便座が恋しいです。
さて、Kaitlynの話の内容ですが、ぜひ素敵だったので共有したいと思います。(使用したスライドも後で共有すると言っていたので、リンクがわかり次第貼りたいと思います)
Kaitlynはまったくプログラミングの経験がない状態からLovestagramを生み出しました。今の肩書きもマーケティングディレクターと、まったくプログラミングとは縁のない分野です。彼女がこのアプリを作ろうと思ったきっかけは、なんとも女の子らしい理由でした。
恋人であるMikeはInstagramのco-founderとあって、毎日パソコンに向かっては日々を過ごしています。Kaitlynは、Mikeが毎日パソコンに向かって何をしているのかさっぱり分かりません。Instagramがローンチした時も、Mikeは抜け殻のようになって家に帰ってきましたが、やっぱり何をしているのかが分かりませんでした。そんな時、Kaitlynは「もっとMikeがパソコンに向かって何をしているのかが知りたい、Mikeとそういった話が出来るようになりたい」と思ったそうです。そうして、KaitlynはMikeから少しのPython(Hello World)を習うことになったのです。
しかし、ともあれKaitlynはプログラミングについての知識がまったくなく、Hello Worldが出来るようになっただけでは、これがどうプログラミングやアプリケーションに結びつくのかまったく分からず、その時はそのまま勉強をストップしたそうです。
それからしばらくして、Kaitlynは一つのアプリのアイデアを思いつきました。Instagramにある沢山の写真をあつめてフォトギフトカードにしたい。それがLovestagramでした。
これはスライドにもあった言葉ですが、Kaitlynはこう言ってました。
I didn’t “learn to code.” I learned to build Lovestagram. (プログラミングを勉強したんじゃない、どうやってLovestagramを作るかを勉強した)
そこから伝わってきたのは、アイデアがあり、それを作る過程で楽しみながら沢山のことが学べるということでした。
それから紆余曲折はあったものの、最終的に彼女は目標であったバレンタインまでにLovestagramをローンチしました。実際にアイデアを思いついてからは、半年くらいが経過していました。実際にPythonを使ってコーディングをし始めてからは数ヶ月しか経っていないと思います。
このmeetupのイベントは、既に他の言語を知っているプログラマの人だけではなく、新しくプログラミングを習い始めた人なども沢山いるので、Kaitlynの話はその人達にとって大きな励みになったと思います。
ここで、Lovestagramは実際何を使って出来ているのかを紹介したいと思います。
- Language: Python
- Web framework: Django
- Data Strage: PostgreSQL
- Hosting: Heroku
- Task Queue: Celery
- Email: SendGrid
- Static file strage: Amazon S3
- CSS library: Bootstrap
- Interface interactivity: Javascript
ここに挙げている機能を使いこなしてWebアプリをローンチするだけでも、ただアイデアを実装するのとは別に大変な労力が必要だと思います。ありきたりな感想ですが、本当にすごいなと思います。
最後に、このプロジェクトを成功させるに当たってのキーとなったもののリストを紹介したいと思います。
- a project idea – プロジェクトのアイデア
- a deadline – デッドライン、今回はバレンタインデー
- Learn Python The Hard Way – Pythonの入門書、HTML版なら無料で読めます
- Django tutorial – Djangoのチュートリアル、これは私も使っていましたが本当にいいです
- an engineer friend (or two) – やっぱりエンジニアの友達に聞くのはとても有効です!
- a cafe with wi-fi + power – 家にひきこもるのはだめですね(自戒)
いずれも、激しく同意するものばかりでした。もしプロジェクトのアイデアがあるなら、実装するプログラマを探すのではなく、自分でプログラミングをしてみてはどうでしょうか。
あ、最後にもうひとつ!Kaitlynはめちゃくちゃ美人でした。びっくりするほど美人でした。ではでは。
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